優和スタッフブログ

路上喫煙禁止条例の現状

最近になって各自治体で取り締りがはじまった路上喫煙に関する禁止条例は、京都市内でも河原町通や四条通等の中心地で禁止区域を制定し、過料徴収が行われております。ところで現在この罰金制度の未納者が多数存在し、「逃げ得」となっている現状を皆様はご存知でしょうか。京都市における当該罰金制度は現場で支払いを求め、持ち合わせがなければ自宅に納付書を送付する過料徴収方法を採用しております。しかし、実状は未納者が多数存在している模様です。法律上は財産の差し押さえ等の強制徴収も可能ですが、罰金額が1千円という金額に市としても費用面から消極的であり、効果的な徴収策が見出せていないのが現状です。そんな中、工夫を凝らし、未納者の発生を抑制できている自治体も存在しております。例えば大阪市では違反者から携帯電話による連絡先の申告がなされた場合は現場で実際にかけて確認をすることにより虚偽の申告を防いでおり、また広島市では現場における過料徴収を徹底し、持ち合わせがない違反者は直接金融機関に連れて行く強攻策に打って出ております。
 「逃げ得」の現状を打開しなければ、きちんと罰金を支払った方からの理解を得ることが難しいのはもちろんですが、違反者の喫煙マナーを守らないモラルに寂しさを感じるのは私だけでしょうか。
京都本部 太田芳樹


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