2025年、通勤手当の非課税限度額が大きく見直されることになりました。限度額引き上げの背景には近年の
ガソリン価格の高騰があげられます。
近年、ガソリン価格が上昇し、とくにマイカー通勤者の経済的負担が重くなっています。2025年3月時点では、
1リットルあたりの全国平均ガソリン価格が約184円となり、10年前(2015年)の約139円と比べて1.3倍に高騰
しています。この状況に対応して、非課税限度額の見直しが行われました。現行の55kmまで、55km以上の
区分で、200円~7,100円の幅で限度額を引き上げとなります。
2025年4月以降の改正が遡及適用されるため、給与計算上の非課税限度額の超過・未超過を再度チェックし、
過不足がある場合には年末調整で調整する必要があります。中途退職者に改正前の源泉徴収票を交付している
場合、改正後の支払金額に訂正し、摘要欄に再交付と表記したものを、再度交付する必要があります。
今年の年末調整は基礎控除の改正もあり、昨年と比べて変更点が多くなっていますので、ご注意ください。
京都本部 秋山