優和スタッフブログ

百聞は一見に如かず。

 何かと聞く言葉ではありますが、今回の社員旅行のときほど実感したことはなかった気がします。
 社員旅行がアンコールワットと決まり、事前に「暑い」とか「雨季にあたるので蒸し暑い」とは聞いてはいました。日本だって梅雨時は蒸し暑いし、何とかなるさとかなり軽く考えていました。
 甘かった・・・・・日本の梅雨時だって、ここまで蒸してない!!パンフレットや雑誌で見たよりはるかに
見事な彫刻の彫られた、広大な遺跡の中を歩き回っているとあっという間に汗だくに・・・。サウナの中でウォーキングをしているような、そんな気分でした。(経験したことはないですが。流行のホットヨガのスタジオがこんな感じなのかも・・・)
 遺跡の見事さも印象に残っているのですが、もう一つ個人的に印象に残ったのが「暗闇」です。都心部に暮らしていると、夜といってもあちこちに街灯やら家の明かりやらがあるので歩くのに不便はないのですが、カンボジアでは電力が不足しているそうで道路のそばの街灯も半分しかついていませんでした。
 が、それでも灯りがありました。とある寺院の急な階段を登り降りし、その後夕焼けを見にそこから離れた丘目指していったのですが・・・・。舗装されていない、片側が崖の狭い道をみんなで必死に登りました。急な階段をのぼって丘の上の遺跡にたどり着いたときには、もう太陽はほとんど沈みかけていて
辺りは暗くなっていました。もちろん灯りになるようなものは何もないので、隣にいる人の顔もよく見えなくなっていました。
 登ったのですから、当然降りなくてはいけません。街灯もない、舗装されていない山道を今度は必死に降りました。ガイドさんの持っていた懐中電灯だけが頼り。しかも頭上は木がびっしり生えているので、月も星も見えません。たとえ出ていたとしても、あの暗闇では見る余裕もなかったと思いますが・・・。あんなに必死に歩いたことは、今までなかった気がします。
 ホテルに戻って一息ついてから思ったのは、無事に帰ってこられて良かった・・・というほっとした気持ちと、こんなに蒸し暑いジャングルの中にあれだけの規模の遺跡を築いたなあ、ということでした。その当時の人たちの信仰心の篤さや、権力者のすごさも実感しましたが、 「蒸し暑い」と「暗闇」とはこういったことか、というのを実感した社員旅行でした。
                                               東京本部 中島
 
 
 
 
 
 
 


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