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不動明王

日本三不動と言われる不動明王像(絹地に描かれた彩色画)は、青蓮院(京都)の国宝「青不動」、園城寺(滋賀県)の国宝「黄不動」、高野山明王院(和歌山)の重要文化財「赤不動」です。
そのうちの一つ「黄不動」が、10月9日から、滋賀県の大津市歴史博物館「大津 国宝への旅」で展示されます。園城寺以外で掲げられるのは6回目で、滋賀県内では初めてだそうです。
智証大師円珍が金色の不動明王を感得、その姿を画工に描かせたと伝えられています。
日本密教の完成とその不滅を世に示した感情像で、絵画史、宗教史の両面で非常に価値が高いそうです。京都の曼殊院に国宝「模写黄不動」があります。
 不動明王は、剣と縄を握り、炎を背負い、忿怒の相をしています。災難や悪行、煩悩を滅し、人々を正しい道へ導くと言われています。
昨年の秋、青蓮院で、「青不動」の御開帳がありました。本院での御開帳は初めてのことで、それ以外でも過去3回しか公開されていません。(普段は複製が本堂におまつりされています)またとない機会なので行ってきました。青黒い不動明王と周りの紅い迦楼羅(火の鳥)が印象的で、千年の歴史を感じることができました。
今年も、美術的にも貴重で、御利益もありそうな秘仏を拝みに行こうと思っています。
京都本部 W


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